東京オリンピック・パラリンピックの開催が間近に迫っています。
全世界から選りすぐりのスポーツ選手達が一同に介し競技を競い合うスポーツの祭典ですが、盛り上がるのは何も選手や観客だけではありません。
東京オリンピックを皮切りに様々な分野でも盛り上がりが見られそうです。
特に技術革新です。
今回はそんな盛り上がること確実の東京オリンピックに伴う技術革新について記事を投稿していきます。
<目次>
- 技術革新1つ目:自由視点映像配信
- 技術革新2つ目:テレイグジスタンス/ハプティクス
- 技術革新3つ目:顔認証
- 技術革新4つ目:フラクタル日除け
- 技術革新5つ目:ゲノム編集
- まとめ
1.技術革新1つ目:自由視点映像配信
最も大きな技術革新の1つで取り上げられているのが5Gの通信サービスです。
簡単に言ってしまえば従来までの4G通信回線を遥かに凌駕するすごい通信サービスです。
5Gの特徴
- 高速大容量
- 低遅延
- 多数同時接続
以上のような特徴を持ち、この特徴が人にどんな変化をもたらすのでしょうか。
それは「体験が変わる」ということです。
そしてその代表ともなるのが自由視点映像配信です。
自由視点映像配信とは
観戦者が好きな角度から試合を観戦できるようになるサービスです
例えば、ラグビーの試合会場を全方位囲むように4Kカメラを16箇所にフィールド配置し、撮影した試合の映像を流すと観客達は撮影した映像を5Gの基地局を経由して自身のスマホないしタブレット等のデバイスで好きな角度で試合を楽しめることができます。好きな選手にフォーカスして観戦することも好きなアングルで視聴することも可能となり、試合会場にいなくともさながらいるかのような臨場感を体感できるようになります。
この技術があればオリンピック観戦チケットに惜しくも洩れて入手できなかった人も家にいながらオリンピックを楽しめることを可能にします。
この5G通信の台頭は他のコンテンツ配信にも影響を及ぼしてくるに違いないでしょう。
2.技術革新2つ目:テレイグジスタンス/ハプティクス
最近市場にも出回り私たちが身近で使用することもできるようになってきた技術の代表はVRとARです。
どちらも使用者の体験を拡張する技術ですが、さらにそこに新しい技術として登場するのがテレイグジスタンスとハプティクスという技術です。
テレイグジスタンスとは
バーチャルリアリティの一分野であり、遠隔地にある物(あるいは人)があたかも近くにあるかのように感じながら、操作などをリアルタイムに行う環境を構築する技術およびその体系のこと
引用元:Wikipedia
日本にいながらテレイジグスタンスの技術を使用するとブラジルの公道で車を走らせ、あたかも本当にその車に乗っているような感覚を味わうことができるという技術です。
または人が踏み入ることが危険とされる指定地域での作業や調査などでもこの技術は活用可能ともされていて、前人未到の惑星での体験などもこの技術を応用して今後はサービス提供できる可能性もあるとされています。
ハプティクスとは
利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジーである。
引用元:Wikipedia
自分から遠く離れた場所のモノを触ることができるようになる技術です。ロボットハンドにモノを触らせる、その触覚を使用者にフィードバックさせることができ、実用期待度で最も高いのが医療現場での使用です。
例えば専門の外科医が手術現場に不在で直接手術を施すことが難しいとされる場面などで、このハプティクスを操作すれば遠隔地にいたとしても患者に手術を施すことができるのではないかとされいます。
さらに技術が成熟すればハプティクスの操作を高性能AIが行い、手術自体も高性能AIの判断で行うことができる合わせ技なんかも想定されているそうです。
3.技術革新3つ目:顔認証
東京オリンピックを皮切りに諸外国からの訪日者数は急激に増加をすることが予想されます。
それと同時に懸念されるのがセキュリティの維持です。
オリンピック会場の入場ゲートにはたくさんの人が集中するわけですが、一人一人のIDなどを確認することは非効率です。
そこで東京オリンピックのゴールドパートナーになっているNECが開発している顔認証システムが注目を集めています。
ICチップ搭載のIDカードと事前に撮影登録した対象者の顔画像をシステム上で連結をし、瞬時に本人かどうかの照合を可能にするシステムです。
顔認証システムを導入することで、IDカードの貸し借りや偽装 ・盗難などを防ぐことができるようになり、会場への不正入場をなくすことを可能にします。
正確かつ瞬時の照合により入場時の混乱や認証待ち時間の削減、人員削減にも貢献することになるでしょう。
4.技術革新4つ目:フラクタル日除け
東京オリンピック開催時期は7/24〜8/9と夏の季節です。
観戦しに会場に足を運ぶ人もさることながら会場付近の施設を利用する人間の数も膨大になります。
都内ではそんな人口が集中することが予想される地域には2018年度から先進的な熱中症対策を実施してもらう補助事業を展開中なのです。
熱中症対策の例
微細ミスト
減熱ベンチ
気化式冷風機
日除け設置


この補助事業の上限は1地域あたり5千万円と限度が定められていて予算がかなりシビアなんです。
そこで注目を集めているのがフラクタル日除けです。
写真はカエデの木漏れ日の写真ですが、原理はこれを同じです
フラクタル日除けのメリット
特定の時間帯の日光はほぼ遮ることが可能
施工性が柔軟で最小限のフレームで設置可能なためコスト削減できる
日除けの下の路面温度と直射日光を浴び続けた路面温度の比較では数十度の差があることが実証済みです。
5.技術革新5つ目:ゲノム編集
新たな技術革新は私たちの生活を変えるだけではありません。
新しい技術は私たちの命まで変えうるのです。
ゲノム編集をご存知でしょうか。
医療関係や食品関係で最も注目を浴びているのがこのゲノム編集です。
昨今報道でも取り上げられてようやく市井の人たちにも認知されるようになってきた技術です。
ゲノム編集とは
部位特異的ヌクレアーゼを利用して、思い通りに標的遺伝子を改変する技術である。
引用元:Wikipedia


簡単にいうと特定のDNAの配列をいじって、配列部位を破壊したり、そこに別の配列を挿入することで個体の遺伝子情報を改変する技術です。
ゲノム編集技術の本来の使い方とは今まで治療できなかった難病の治療や食糧危機への対策を目的としています。


人の命を変えるこの技術は悪用をすれば【遺伝子ドーピング】にも転用ができるのです。
ゲノムとは生物各自に登録された遺伝子情報であり、その遺伝子情報で人の能力の優劣を決定しています。アスリートが望めばそのゲノムを編集することで強化したい能力だけを伸ばすことが可能とされています。これが遺伝子ドーピングです。
従来の薬物ドーピングと違って厄介なのは検出することが困難であることに尽きます。
また最新の医療技術をもってすれば、細胞ドーピングといって筋力や持久力を司る物質を体内から採取して対外で増殖させておきます。そして規定値まで増殖させたら選手の体内に戻すという技術です。自分自身の細胞を増やしているだけにすぎないのでこちらも遺伝子ドーピング同様に検出が困難とされています。
遺伝子ドーピングも細胞ドーピングも対策としては、アスリートのバイタルデータを記録しておき、試合前に再度検査をして数値に変化があるかないかを確認することが考えられるものの、もちろんそういった悪法が起こらないことが望ましいですね。
6.まとめ
この記事のまとめ
☑︎自由視点映像配信
☑︎テレイグジスタンス/ハプティクス
☑︎顔認証
☑︎フラクタル日除け
☑︎ゲノム編集
COVID-19の影響もあって最近は東京オリンピックは中止すべきだと言う声が大きくなってきました。
仮に世界共通の最大のイベントが中止になったとしても運用されるはずであった技術は消えませんので私たちの生活により良い変化をもたらしてくれることでしょう。
これらの新技術から生まれるサービスにも大いに期待できます。
居酒屋での話のネタにでも使ってください。

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