私はTOEICを1年と9カ月の期間をかけて勉強してきました。
英語界隈でよく繰り広げられる議題で
TOEICを勉強すると英語ができるようになるのか。
というものがあります。
英語ができるという定義自体が曖昧なので判断が難しいのですが、英語圏で私生活に支障が出ない、ビジネスが成り立つレベルを定義づけたとすると結論はTOEICを勉強しても英語ができるようにはなりません。
なぜなら、TOEIC725点をとった私でもまだ英語でのコミュニケーションに関しては一抹の不安が残っているからです。

今回はこれについて記事を起こしていきます。
こんな方におすすめ
- TOEICにチャレンジするか悩んでいる方
- 海外の仕事に興味がある方
- TOEICの価値を探している方
<目次>
- 人生プランを考える
- TOEICが人生プランに必要だった
- TOEICを勉強して得たもの
- さいごに
1.人生プランを考える
国内市場の縮小と海外市場への期待値
まず私の経歴はプロフィールにも書いてある通りですが、新卒で地元の零細企業に就職しています。
そこから一念発起して現在の商社に転勤をしたわけです。
最初に入った企業と比較すればかなりダイナミックな仕事内容を今は任せてもらっています。
しかしながら、私が担当している業界が隆盛を極めたのはバブル時代であり、そこからは年を重ねるごとに市場は縮小の一途をたどっています。
2019年の市場規模は絶頂期と比較すればおよそ55%程市場が小さくなっているのです。
そして悲しいかな縮小が留まる兆しが見えないんですよ。
おそらく東京オリンピックから5年後なんかは完全に冷え切った市場になることを予想するのは簡単です。
しかし、この市場縮小は国内に限っての話であり、海外では逆に市場が拡大しているのです。
企業の大規模リストラ
経団連の中西会長とトヨタ自動車の豊田社長の「終身雇用の崩壊」ともとれる発言は記憶に新しいと思います。
また2019年はメディアで放送されたものあればされなかったものもありますが下記の大手企業がリストラを実施しています。
リストラした企業
日産
NEC
コカ・コーラ
キリン
日本ハム
味の素
富士通
全て名だたる企業です。
加えて今後近い将来に大規模リストラを予定していることをオフィシャルに発表している企業もあります。
全ての企業が黒字のうちに今後の経営難を見越して今のうち無駄をそぎ落とす経営戦略の一環である黒字リストラです。
企業が儲かっているうちに戦力にならない労働者はリストラしましょう。という方針のもと敢行されました。
ちなみに2019年のリストラで退職を余儀なくされた方は1万人を超え、リーマンショック後の2010年の1万2232人に並ぶ勢いだということをご存じでしょうか。
私が勤めている企業も多分に漏れずゆくゆくはリストラをしてくるかもしれない。そう私は思うようになりました。
ましてや戦力にならない人材はなおのこと対象になりやすいです。
ならば、価値があるところを見せつけなければならないと考えるようになりました。
1度まとめます
まとめ
- 日本市場では食っていけない→海外市場で食っていこう
- 無能はリストラされるかもしれない→付加価値をつけて対象にならないようにしよう
以上のことを考えるようになり人生プランを考え直すようになります。
2.TOEICが人生プランに必要だった
私は今後の会社員人生を送るために人生プランを練り直しました。
考えたことは
- 海外市場で生きていく
- 付加価値をつける
これを実現するためにはどうすればいいのかということに重点を置きました。
結論は国内営業メインの部隊から海外で営業しかしない部隊への転属でした。
勤め先の会社でこの2つを実現させるのはこれしかないです。
幸い新卒で入社した零細企業と異なり、規模のでかい企業なので海外の拠点も複数設けています。ましてや商社マンですから海外勤務をしてなんぼだと考え、私は会社に対して転属希望を提出します。
しかし、この時点でTOEICは受けたことすらないので会社からはNOの返事でした。

勤務先の会社の基準としてはTOEIC700点を超えてやっと海外部隊へ転属させるか否かの対象になるそうです。
英語がバリバリできようになるかはわからないけど、TOEIC700点超えれば選考の資格を得られるということですね。
ここで私の人生プランを実現するにあたりTOEICが必要となってきます。
そこから1年と9カ月をかけて努力を積み上げていったわけです。
3.TOEICを勉強して得たもの
最終テストの結果TOEIC725点を取得したことで、結論としては私の人生プランに少しの進展がありました。
本決算、半期決算の翌月4月や10月といった定型の人事となるかわかりませんが、海外事業部への転属が確定致しました。
ただ、まずは本社のオフィスに身を置きそこから海外出張を組んでいくスタンスです。残念ながらいきなり海外拠点への駐在ということにはなりませんでした。

4.さいごに
私の場合においてはTOEICは英語ができるようになるために勉強したのではなく、自分の人生プラン達成のために利用することを目的として勉強を始めました。
会社に海外転勤の希望を出すうえで英語勉強しましたよ、英語少しわかりますよと権威の提示の為に取り組んだのです。
よく著名人や影響力ある方々がTOEICは無意味と豪語しているのを見ます。

しかし、英語ができるようになるためのTOEICであれば無意味に近しいかもしれませんが、こうした手段としてのTOEIC利用は私の人生に一役買ってくれてるわけですから一概に無意味とは言い切れません。
これからTOEICを頑張る人、頑張ってる人に伝えたいことはTOEICで満足のいく点数を以て何をするのかを考えてください。
そうすることで無意味だと言われているTOEICでも貴方にとっては意味のあるものとなるはずです。



