こんにちは。にゃおすです。
昨今日本に限らず、世界でも何かと話題になっているビッグデータ、IOT、AI、5G等の第四次産業革命について記事にしていきます。
中でも私が勤める会社に既に導入して稼働させているRPAについて記事にしていきます。
<目次>
①RPAとは
②RPAとAIの違い
③RPAを実際に使ってみて
④RPAのメリット/デメリット
⑤RPAが引き起こしたこと
⑥さいごに
①RPAとは
RPAとは「Robotic Process Automation」の略語です。
ホワイトワーカーが従来パソコンを使用して処理していたルーティン作業を
ロボットが代行して一連の作業を自動化するという概念に基づいています。
あくまでパソコン上で行っていた処理業務に限り、且つイレギュラーが想定されない
作業に限られます。
かつて工場で工員達が汗水流して自身の手でモノづくりをしていましたが、
現代では機械が自動で製造してくれてますよね。
それの事務業務バージョンのようなものです。

②RPAとAIの違い
RPAとAIの違いについてしばしば社員に例えられたりします。
RPAは自分で考えることができない社員、AIは自分で考えることができる社員。
RPAは言われたことを言われた通りのことだけしかできません。
理由はRPAの作動システムにあります。
作動をさせるにあたり【シナリオ】という名の【命令】が必要になってくるのですが、
このシナリオ通りにしか作動させることができません。
例えばRPAに【車を走らせる】というシナリオで作動させると本当に
走る事しかできないのです。
赤信号であっても走る。人が前を横切っても走る。そして轢く。
それでも走り続けます。
どうしてもブレーキを踏んでもらいたい場合は、
【車を走らせる】→【赤信号なら止まる】→【青信号になったら走る】→【人が横切ったら止まる】
→【人がいなくなったら走る】とシナリオを多岐にわたって設定してあげないといけないのです。
一方、AIは【車を走らせる】と1つの指示を出すと【赤信号ならブレーキを踏む、人が横切ればブレーキを踏む。】だなと自己で判断をして
車を走らせてくれます。


RPAが得意な業務
伝票入力
伝票出力
各種実績データ出力
EDI(データ交換)システムへの入力
取り決めた価格の見積り
データ収集・分析
システムの動作確認、動作監視
電話自動応対
メール自動返送信
大原則としてRPAは手順やルールが完全に決まっている単純作業を得意とします。
③RPAを使ってみて
なんだ。RPAなんて大げさにいって大したことないじゃん。と思われた方、侮るなかれ。
実際に事務所でRPAを使用して今まで女性の一般職が行っていた業務をシナリオに設定して作動させた結果、
今まで半日かけてやっていた作業がたったの1時間で終了します。
しかも、今までは人が行ってきたことですからどうしたってエラーは出てきます。伝票入力であれば数字の桁が1つ違うとか、
販売先の漢字が違う送り先の住所が違うとか細かいエラーがたくさん出てきます。
一方でRPAが行った場合は1時間で終わらせた上にエラーなしとまできたもんです。大したものです。

私たちが所属する部の売上はウン億円/月です。年間じゃなく月です。
ウン億円の伝票を入力する手間って想像できますか?ずーっとパソコンに張り付けの状態です。
だけど、RPAに任せたら作業は全部やってくれるし、早いし、ミスがないんです。
④RPAのメリット/デメリット
RPAのメリット
・作業の正確性が100%。
・作業スピードが尋常じゃない。
・24時間365日年中無休で働かせることができる。
・文句を何1つ言わない。


RPAのデメリット
・イレギュラーに対応できない。
・言われたこと(シナリオ通り)しか作業ができない。
・停電等のアクシデントに弱い。
・感情がないから可愛くない。
⑤RPAが引き起こしたこと

試験的に作動させた日のことは忘れません。
みんなでRPAの作業速度と正確さに唖然とし、働き方改革の瞬間に立ち会いました。
そして一緒に見ていた女性が言ったんです。
「私たちいらなくない?」
・・・リストラ。
ってわけにもいかないです。
作業が減った分、今まで残業時間が多い人は定時退社できるようになりました。

RPAには単純作業を代行してもらっただけなので
手が空いた人には更に高レベルな業務を会社側は求めてくるわけです。


2つ目のレベルアップについて
会社側は大幅に業務時間を節約できたし、自身のレベルアップに取り組みましょう!
と啓発したわけですが、中にはいるんです。
社員A「今まで毎日が繁忙期みたいなもんだったから休みがてら緩く仕事したい。」
社員B「レベルアップを目的にRPAを導入したわけじゃない。」





あとは管理費がまだ高めですね。
国内、海外の拠点含め営業利益を売買で出している部署に按分で費用を振り分けてますけど、私の部署は70万円ぐらいの経費負担がかかっています。
なので合計すると年間でウン千万の管理費になってるんじゃないかなと推測しています。
⑥さいごに
実は私、事務所にロボットが来る、ロボットが来るっていうから
事務所の席替え企画してロボットが座る場所確保してたんですよ。
勝手な想像でペッパー君みたいなやつが来るのかと思ってたんでね。
でも実際届いたのは新型デスクトップPCとCD-ROMだけだったんです。
正直拍子抜けでした。
オフィスにペッパー君いたら面白いだろうなとかわくわくしてたので。
だから、そのあたりは残念に思いましたね。
とはいえ、一般職の方々が業務時間に余裕ができて、電話対応とかも
乱雑にならなくなったところを見ると導入してよかったなと実感しています。
一般職のライフワークバランスの均衡も保てているみたいだし、本当に働き方改革を実感しました。
今後はより高性能なRPAないし本格的なAIが導入されてくると容易に想像できます。
私が今している仕事もいずれ自動化になっていくのかもしれません。
いつそれが実現されるのか定かではないですが、そうなった時でも自分の居場所を失わないように
今のうちから布石を打っておかなければなりません。
この記事を読んで自分の会社はまだRPA実装はまだだけど、働き方改革の波はすぐそこまで
来ているんだ。と肌で実感してもらえればと思います。
読んでくださってありがとうございました。




