社内からも取引先の社外からもよく話に聞くのが社内の人間関係の悩みです。
取引先で頑張っていた若いもしくは私同年代の方々が退職されるときに理由を伺うとたいてい社内の人間関係です。
それも上司との人間関係が圧倒的です。
大体ステレオタイプの上司と論争したり、めちゃくちゃな仕事を振られたりで嫌気がさしてしまったパターンです。
会社という組織に所属している以上、自分以外の人間もいるのが当たりまえで人間同士合うあわない絶対ありますから、人間関係のもつれってのは生じて然りです。


とくに今回は上司からの仕事を人間関係を壊すことなく断る方法を記事にしていきます。
それと今後怒りに身を乗っ取られた時の対処法も最後の方に記載していますので、気になる方は是非とも最後までお読みください。
こんな方におすすめ
- 上司からの仕事が断れない方
- 上司との人間関係に悩んでいる方
- これから社会に出る方
- 怒りで自我を失ってしまう方
<目次>
- 上司と戦わなくていい
- 上司に勝たなくていい
- 職場に不必要な感情は持ち込まない
- 上司の無茶を上手に断る方法
- 怒りに身を乗っ取られそうになったら
- まとめ
1.上司と戦わなくていい
仕事をしていく中で些細なすれ違いから怒りに任せて上司と争ったことはありませんか?
上司にバカにされて腹が立ち、かみついたことはありませんか?
または行動には出せないので態度ないし表情で不機嫌を表現したことはありませんか?
上司と戦うことは全部無駄です。そして無意味です。
何が無駄で何が無意味なのか。
無駄にして且つ無意味だったもの、それは貴方の貴重な時間です。
争えば争うほど時間を浪費していくだけです。
時間を浪費するだけならまだしも人間関係にも支障をきたす可能性すらあります。
上司と戦うということはそれだけ無駄で無意味なことなのです。
2.上司に勝たなくていい
例えば上司と貴方が論争をしたとして、貴方が説き伏せて論争に勝ったとしましょう。
そこで貴方が得られるものは何でしょうか。
得るもの
- 上司に勝ったという誇り
- 上司からの敵対心
- 周りからの悪い評価
周りからの印象は上司にたてついた生意気なヒトもしくは面倒くさいヒトという印象です。
一方上司を打ち負かしたという自負を称賛してくれるのは自分自身のみです。
その自負は会社にとっては何の意味を持たず評価の対象にもなりません。
ましてや利益にもなりません。
むしろそんな無駄なことに時間を浪費したことで評価がマイナスになることだってあり得ます。
戦ってもいいことはないのでわかり得ない上司とは戦う必要はないのです。
たまに見かけますが、生意気なヤツの方が可愛いとか眠たいこと言っている方の心理を紹介しておきます。
心理
- 言ってる自分に酔ってる
- 懐が広い自分を演じたい
- 他者の目を気にして口にしている
要は貴方のことなど微塵も考えておらず、自分本位での考えでこういった発言をしているだけなのです。
実際の腹の中は生意気なヤツより素直なヤツの方が可愛いに決まっています。
貴方を利用して自分をよく見せたいという腹づもりに惑わされることがないようにしましょう。
3.職場に不必要な感情は持ち込まない
悪は絶対に許さないといった勧善懲悪的な思考を持ちこんでいませんか?
自分が人を正しい方向に導くのだと使命感を抱いていませんか?
必要以上に責任を感じていませんか?
私生活においてそういった思考や使命というものはある程度必要のように思いますが、こと職場においてはその考えは持ち込むべきではありません。
- 上司のやったことが許せない→悪いのは貴方ではなく上司です。責任を負うのも上司です。
- 上司が間違ったことをやっている→【上司】がというよりも【会社的】に是正が必要なのかどうかが重要です。
貴方はアメコミのスーパーヒーローではなく、只の凡人です。
公衆電話で着替えて空飛んで駆けつけてくる必要はないです。
職場は仕事をするところで、それ以上でもそれ以下でもないのです。
ましてや怒りに任せて上司と争うことは職務の1つではないでしょうから、無駄なことをする必要はないのです。
少しでも業務時間内の無駄を省き、自分自身に有意義な時間の使い方をしてください。
4.上司の無茶を上手に断る方法
怒りという感情はなんなのか考えたことってありますか?
アドラーの心理学入門書では怒りについてはこんな風に書かれています。
・怒りの感情の根底には、つらい・苦しい・不安・寂しさ・悲しみ・心配・落胆などの感情が潜んでいる。
・これらの感情を一次感情という。
・この一次感情が満たされないとき、怒りという二次感情を使って対応することが多くなる。
引用元:人生が大きく変わる アドラー心理学入門
例えば上司が難題な仕事を貴方に振ってきたとしましょう。
その時に貴方は「こんなのはできませんよ!」上司に売り言葉に買い言葉ではなく一次感情を伝えることを心がけてみてください。
一次感情
- 私のレベルでできるかどうか(不安)
- 期限までに終わらないかもしれない(心配)
- 今の仕事で手一杯(苦しい)
これを組み合わせて言い換えると
「難しそうな仕事ですね。私のレベルで出来るかどうか。今の仕事で手一杯なので期限通りに終わらないことも考えると心配です。」
と伝えた方が相手に伝わりやすいですよね。
ここでの相手に伝えるべきポイントは【難題な仕事を断りたい】ということです。
「こんなのできませんよ!」と突っぱねてしまっては、非建設的であり角がたちます。
角が立てば上司との人間関係にも影響を及ぼす可能性もあります。
なので、ここは一次感情の成れの果てである怒りに任せるのではなく、相手に受け入れてもらうために一次感情で伝えて建設的に断ることをおすすめします。
5.怒りに身を乗っ取られそうになったら
とはいえ、私たちは人間ですから時に激しい怒りに襲われ自我を失いそうになる場面もあることでしょう。
怒りで自我を失いそうになった時の対処法を紹介します。
対処法
- 深呼吸をする
- 心の中で3秒数える
- 意識して口角を上げる
- 第3者目線で自分を客観視する
- 心の中で相手を打ちのめす
深呼吸をする
瞑想の応用になります。
大きく息を吸って、息を吐くと同時に怒りを体外にだすイメージで深呼吸してください。
5つのポイント
- 鼻呼吸でも口呼吸でもOK
- 息を吸う時間を4秒、息を吐く時間を6秒を3回(30秒)
- 目は閉じる
- 目をあける場合は1点を見つめる
- 肺で呼吸していることを意識する
心の中で3秒数える
心を無心にして心の中で3秒を数える。
秒を数えることだけに集中してください。
1回で怒りが収まらなければもう1回追加で行いましょう。
怒りが収まるまで繰り返します。
意識して口角を上げる/無理して笑う
無理やり身体の一部を変えることで脳へ自分は怒っていないと錯覚をさせます。
手っ取り早いのは口角を上げることです。
もっと手っ取り早いのは面白くもないのに声を出して笑ってみましょう。
脳が貴方はご機嫌さんと勘違いを起こして怒りを緩和します。
第3者目線で自分を客観視する
自分を自分の身体から引き離し本当の自分がいるところより少し高い視点から自分を見つめてみましょう。
周りから見ると自分がどう映っているのかを把握することで怒りを鎮める方法です。

心の中で相手を打ちのめす
文字通りです。心の中で怒りの対象をぼこぼこにしてください。
どんな武器を使ってもいい、どんだけグロい描写でもいいから相手を完膚なきまでに叩きのめすのです。
唯一の注意点は実際に行動に移してはいけません。
私はこの方法で何人もの上司と取引先の重役を病院に送っています。


6.まとめ
この記事のまとめ
☑︎上司と戦うのは時間の無駄
☑︎職場は仕事をするところ
☑︎怒りの本質を知ろう
☑︎伝え方を工夫しよう
☑︎怒りをコントロールしよう
いかがでしたか。
上司なんて何やっても文句を言ってくるし、年上ならそれだけの理由でマウント取ってくる場合が多いです。
そういう人たちって他に誇れるものがないんですよね。
立場上自分より弱い人間に強く出ることでしか自分の存在意義を示せないかわいそうな生き物なんですよ。
恐らく家に帰れば居場所はトイレか風呂ぐらいなんじゃないでしょうかね。
そんな人間に勝ったところで何もうれしくないですよね。レベルの低いものと戦っても経験値は少ししかもらえませんので、自身の成長も遅くなります。
少しでもレベルの高い人間を相手取ってうまーく戦い成長していきましょう。

